ホッケー研究
〜 チームのプレイヤーとして 〜


その10「動きにはメリハリを」

みなさん「酔拳」って知ってますか?あの少林寺拳法の。
ジャッキーチェンがフラフラ酔ったふりして油断させておいて、突然敵にキツい一撃を食らわせるってヤツですね。

ちょっと極端な例ですが、本質は、動きに変化をつけて相手の判断能力をにぶらせるのがこの動きの狙いであり、人間が、目で見て、判断して、行動に移すまでのタイムラグを利用して自分の動きを有効にするのが目的です。
そして、そういった動きは、どの球技にも必ず存在します。


■ホッケーの場合・・・

・ゆっくりパックキープしておいて、敵が手を出した瞬間、突然ダッシュして抜く。

・敵ゴール前で、なにげなーくフラフラしておいて、パックが来たら猛然と叩く。

・チェックしませんよーと見てるふりをして、突然チェック。

・シュートするぞ!と振りかぶってパス。

・「パス!」と声を出した方にパスすると見せかけて、ちがう方に出す。

・ゆっくりスケーテイングしておいて、突然ダッシュしてタテパスをもらう。


など、「〜と見せかけて、実は〜だ!」という動きが有効なようです。
(上手いと見せかけて実はヘタ!とかはダメですよ。)

素直で単調な動きでは、相手に読まれ易いです。
キーパーなんかは、12の3!でシュートされるとタイミング取り易いでしょうし、1対1でのドリブルで、1で右、2で左、3で右・・・なんてリズムでやってると4で左、の時にはもうカットされてるでしょう。

パス、シュート、ドリブル、チェック、すべてにおいて常に同じスピードで動いてると、敵は動きを読み易く、逆にトリッキーな動きは読みづらいです。
そのトリッキーな動きで、敵の動きを一歩でも遅らせる事ができれば成功!
あとは自分の実力やフォーメーション次第です。

ドリブルの技術だけがフェイントのすべてではありません。
スケーティングのスピード調節や、手足の位置、顔の表情や目線までも関係してきま
す。
身体の動きすべてにメリハリをつける事が、フェイント技術向上のヒントと言えます
し、「うまく見せるコツ」でもあります。


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