
緊急講座![]()
「21世紀のホッキーグッズを語る,いやぜひ語らせてくれ!」
《Part1「ホッキーシューズの変遷について」》
こんにちは,もう忘れられてしまいましたか?超初心者講座編集部です。
某遅筆筆者が超初心者のみなさんを路頭に迷わせたまま,裏日記執筆に走っている間にも,ホッキーグッズ界はめまぐるしい変革の時代を迎えていました。今回はホッキーグッズ界(ホッキー界とは若干違います)から著名人をお招きして,21世紀のホッキーグッズについて大いに語り合うという趣向です。まずはPart1ですが,やはり本講座の起源ともいえる「ホッキーシューズ」について激論を戦わせていただきましょう。
Part1「ホッキーシューズの変遷について(でもおもにMISSIONじゃん!)」
講師:「ホッキーグッズ歴史学」ハシレナイゼ・デッチヌフスキー
ゲスト:コシガイタイゼ・オダケノビッチ氏
カオヤクダゼ・ダンチョハジムダ氏
などなどその他適宜乱入予定
第1章「F5の台頭と貨幣価値の下落」
それでははじめさせていただきます。1998年末にはEASTONのF5がセンセーショナルに登場しました。これにより某編集部の金銭感覚が破壊されたの同時に,MISSIONを首謀とするHI−LO連合と孤軍奮闘するEASTON=BigWheelシステムの世界を股にかけた仁義なき闘いが開始されたのです。その蔭で,それまで権勢を誇っていたSureGripを頂点としたいわゆるフラットシャーシ・ヒエラルキーが完全に崩壊したことも忘れてはなりません。同時にアメリカ大陸のごく一部で繁栄していたにV-FORMATION一派がいたことも特記しておきましょう。BAUER一族がRockerChasisを引っさげて参戦してくるのはこれより1年以上あとの出来事です。さて,一時は主導権を握ったと思われていたEASTON=BigWheelシステムですが,徐々にHI−LO包囲網の影響を受け苦しんでいきます。ベー○対V○Sの覇権争いを見るまでもなく,やはり一社では太刀打ちできないうえ,ライセンス供与を渋ったかどうかは定かではありませんが,追従するメーカーが現れなかったのも痛かったと思われます。とにもかくにも1999年シーズンまでは健闘していたEASTONも2000年に入ると闘いの趨勢が見えてきて元気がなくなります。そのまま巻き返すこともなく2000年末になると各地のオンラインショップでダンピングが行われF5のブランドイメージは失墜。さらに2001年になるとBigWheelシステムを断念し,自社シャーシのインラインホッキーシューズからの撤退を表明します。現在ではアイス用のブーツにGEARのHI−LOシャーシを組み合わせたF6なる製品をラインアップしていますが,諸行無常を感ぜずにはいられません。EASTONは特異なシステムと我々の金銭感覚を破壊して去っていったのです。再び画期的なシステムを引っさげて来ることを願わずにはいられません

(90年代後半に激戦を戦いぬいた名品達ですfrom DEC Collection)
第2章「MISSION WLで業界の覇権を握る?!」
2000年シーズンに入り,MISSIONが満を持してWL(WickedLight)を投入しました。これによりそれまではアイスブーツの改良やローラーブレードからの進化ではない「インラインホッキー専用」のブーツが導入されました。MISSIONのテーマは「軽量化」です。樹脂素材をふんだんに使ったブーツ。それまで定番だったアルミに換えカーボングラファイトを採用することで,シャーシも飛躍的に軽量化されました。軽量化の矛先はホイールにも及びました。ミニマイザーとそれに対応したホイールの採用です。従来の規格であるベアリングよりも一回り小さいミニマイザーの採用は両足で16個あるステンレスパーツの小型軽量化を意味するとともに,ホイールにおけるハブ構造の変化をも意味します。
さて,ことほどさように革新的なWLが日本にもたらされたのは,かのホッキー界の顔役カオヤクダゼ・ダンチョハジムダ氏の渡米によります。氏が最初にWLをラスベガスの展示会会場で発見し,即座に購入を申し出,後日空輸納品となったわけですが,この発見を日本の民に語った時の氏の少年のように澄んだまなざしは忘れることはできません。「とにかく一目見て”xxxxx!!”(←各自好きな言葉を当てはめましょう。たとえば,”特上カルビ!!”,”大トロ10人前!!”でもかまいません。正解は本人に聞いてください)と叫んでしまったのです。」「いままでの常識を覆すコンセプト・・・」「シンプルで力強いデザイン・・・」「羽のはえたような履き心地・・・」などなどその熱いコメントはとどまること知らず,金銭感覚を破壊された某編集部の耳元にかなり直接的に(いや吐息もかかる耳元5_と言っておきましょう)流し込まれたのでした。その後2週間以内に全員の足下がWL化されたのは言うまでもありません。
緊急覆面座談会「WLの真実を語る」(なんとなく座談会風)
司会:さて本日は「真実を語るシリーズ」ということでWLのヘビーユーザーの方々に集まってもらい,忌憚のない意見をかたっていただこうというよくある趣向です。
覆面A:あれを見たときはもう心臓が止まるかと思いましたよ。一目惚れというんですか?とにかくこれはもう持ってかえんなくちゃ,と思ってその場でオーダーしちゃいました。
覆面B:その時のオーダーに乗ったのが私ですね。ちょうどオーダーまちがえかなんかで2足きちゃったと。Aさんが「とにかく履いてみなよ」って現物見せられて,もう履いた瞬間に虜になっちゃいました。
覆面C:そんとき僕にはちょっときつかったんだよね。もう悔しくて家に帰って知り合いのネットショップに即注文(笑)。
覆面B:もう2週間以内にはみんな試合で履いてたと(笑)。
覆面D:わたしは静岡のほうのショップに入ったのを即ゲット。もしかしたら一番早かったかも。
覆面C:みんなでチーム組んで超高額セットとして試合に出ようとか。
司会:で,実際に使用していかがだったんですか?
覆面A:それはもう軽くてねぇ。もう元には戻れないという感じかな。
覆面B:それでなくてもない筋力がますます落ちたね。
覆面C:どこに行っても注目度は抜群だった。そして手に持たせるともうみんな軽さで「ハァーー」って息がぬけたような反応してたのが面白かった。
覆面D:あとミニマイザーを見せるとさらにもう「フゥーー」って感じ。
司会:その噂のミニマイザーですが,効果のほどは?
覆面D:確かに通常のベアリングより小さくて軽量だね。1個当たりの重量差は20グラムとしても,両足で16個じゃない?それだけで320グラム軽いわけでしょ。これって大きいよね。
覆面A:でもその分トレードオフする要素もあるわけです。まずは耐久性。初期のミニマイザーは1ヶ月と持たなかったからね。僕なんか数セット換えてみたけど最後はあきらめて普通のベアリングにしたもん。
覆面C:そうそう,なんとか再生できないかと思って分解したり,クリーニングしたけどやっぱ当初の性能には戻らなかった。なんせ日本では入手困難の上高かった。
覆面D:なんかイタ車のユーザー座談会みたいな発言だなぁ(笑)。
覆面B:あとシャーシがカーボングラファイトの成型品でしょ。これって軽くていいんだけど,精度が出ないんだよね。だからベアリングとの取り合いがきっちり出てなくて,ホイールの周りに影響があるみたい。2年目のモデルでは改善されたのかな?
覆面C:僕は精度よりも耐久性が気になったよ。やっぱアルミよりはもろそうだからね。これは確か2年目モデルを見ると補強されてるっぽいのが気になります(笑)。
覆面D:確かにいろいろと問題はあったけど,良くも悪くもMISSION的に意欲的な作品であることはまちがいない。軽さもそうだけど,デザイン的にも衝撃的だったよ。
全員:うんうん(頷く)。
司会:それでは意見が揃ったところで,次のテーマに移りたいと思います。

(機能的に問題もあったが革新的だったWL)
第三章「前後サスは必要ですか?VIBE2001」
HI−LO及びWLを要するMISSIONは2000年末にはEASTONを駆逐し,ホッキーシューズ界の覇権を握ったと思われたのですが,そこで安住するMISSIONではなかったのです。2001年モデルにおいてシャーシの前後に極小サスを配備したVIBEを投入し,さらなる盤石な基盤を築き上げようと画策しました。ベースとなるブーツはWLを継承しつつも,シャーシは従来のアルミに戻し,前部に2個,後部に2個,計4個の極小サス(というかスタビライザー?)を配備し,前後ホイールに約8oの動作幅を持たせることに成功いたしました。WLで極限までの軽量化を提唱したのにも係わらず,その浮いた重量をサスに費やすという本末転倒的な試みとも言えますが,常にチャレンジしていく精神は極東において若干2名の心をとらえて放しませんでした。実際この2名以外にはあまり装着している姿をみかけることはありませんでしたが,話題性は抜群であり,数多くのプレイヤーが若干2名のVIBEを剥ぎ取り,試走したのであります。これら試走したトッププレイヤー達はその新鮮なる滑り心地に驚嘆し(すみません文章の流れ的に少し大げさなってしまいました),その成果をたたえましたが,日本円にして7万弱という価格設定が災いして普及には至りませんでした。実際問題日本国内で正式入荷したという話しはついぞ聞きませんでしたし,本場NARCh会場においてMISSIONチームすら履いてなかったのは若干2名にとってショックではありました。それでは極東の若干2名の言い分も聞いてみましょうか。
極東の若干2名(推定知能指数−さんじゅうくらいかな)が語るVIBE2001
極東一:だってさ,サスだよサス!常に3輪を接地するわけよ!制動距離が縮まったり,回転半径が小さくて済んだりするわけよ!
極東二:でもさ,最初滑ったとき違いがわからなかったじゃん?それってプレイヤーとして問題じゃないの?俺なんかたちどころに感じた訳よ。このVIBEっちゅうのかな,俺に語りかけてくる訳よ。
極東一:違いがわかったって,履いてからおめえ速くなったか?止まれたか?キビキビ動いたか?要するにプレイにぜんぜん進歩がないわけじゃん。7万円も払ってさ!
極東二:それはさ,もう気持ちの問題なわけよ。俺んなかではもうスイスイ,キキーって感じでやってから。もうめいっぱいなのよ。
極東一:そういえばよ,昨日おれもギギーって止まろうとしたわけよ。もうフェンス際でさ。もうヒザなんか思いっきり曲げてさ。もう俺んなかでは,ギギーって止まっちゃって,相手はそれに付いてこれずにザザーっていなくなるはずだったのよ。それがさ,あのサスがあんじゃん?あれがボコって飛び出してるわけじゃん?それでもって傾けたもんだからさ,スポコ(スポーツコート略)に擦っちゃって,おれのほうがスチャーってそのまま体ごと横滑りよ!
極東二:だからさ,通はそんな傾けたりしないわけじゃん,たぶん。そこがさ違うわけじゃん。でもってさ,俺のサスを見てみたらさ,なんかやっぱ擦ってんだよ,あの樹脂の部分。なんか削れてだよ,これがさ。極東一:だろう!やっぱ俺だけじゃないじゃん!・・・・・・・・
ええ,これ以上続けると,読者のみなさんの知能指数にも悪影響を与えるおそれがあるため中断いたします。

(ちょっとずんぐりした感じになりました)

(このサスがちょっとでっぱっててねぇ〜)

(この穴にレンチを入れて回すと固さが調整できるとさ)
第四章「やっぱ必要ではなかった!?前後サス」
2001年初夏,フロリダ取材を敢行した当編集部は会場のMISSIONブースに赴き,唖然といたしました。MISSIONはその崇高なるWL構想から脱却し,TYPE−M構想へとその戦略を転換していたのです。これに伴い,デザインコンセプトもモノクローム系からよりユニバーサル(←雰囲気で使ってみました,気にしないでください)な青を基調としたものに変更。そして何よりもびっくらこいてしゃっくりが止まらなくなったのは,VIBEUの登場でした。最上級のTYPE−Mこそまだ前後にサスを堅持しているものの,それ以下のモデルには後サスのみのVIBEUなるシャーシがついていたのでした。これにはさすがの極東ブラザーズ(←いつからじゃ!?)もめんたまひんむいておったまげたのであります。サス自体極東一の声が聞こえたのか,構造の小型・軽量化が図られたのはいいのですが,「我々のリサーチの結果,サスなるものは後ろに付いていれば事足りるのであ〜る。」というあっさりとしたコメントには,前年の投資を否定されるようで納得できるものではありませんでした。ということで2002年モデルはパスという編集部始まって以来の英断が下されたはずだったのですが,2002年の春には極東ブラザーズの足下にはなぜか2002年モデルが装着されていたのでした。そこらへんのところをどうなのよ,極東ブラザーズ??
極東ブラザーズ(知能指数さらに下がってにじゅうごくらい)の言い訳2002
極一:で,おめぇなんで履いてんだよ,VIBEU?
極二:だってよぉ〜,聞いてくれよぉ〜,ちがうんだよぉ〜・・・・
極一:だからなんなんだよ,早くいえよ!きいてやってんじゃねぇかよ!
極二:なんかよぉ〜,サスのボコッと出てるのが妙に気になりだしてよぉ〜。あと後ろだけならもっと軽いんじゃないかと思ってよぉ〜。ホイールも小さくしたかったんだよぉ〜・・・・
極一:で,小さくしたのかよ?
極二:したんだけどよぉ〜,小さくしすぎてグリップもしなくなってよぉ〜,結局戻したんだよぉ〜
極一:バカじゃないのおめえ!でもよ,なんで最上級の買わねんだよ!
極二:だってよぉ〜,色が好きじゃねえんだよぉ〜,ムラサキよりRTXの黄色がよかったんだよぉ〜
極一:じゃあ,ゆるしてやるよ!で,どうなんだよ実際VIBEUは?
極二:軽いんだよぉ〜,とにかく後ろのサスは利いたままなんで,VIBEんときみたいなボヨボヨ感がなくなったんだよぉ〜
極一:なにをぉ!!俺様の買ったTYPE−Mはまったく意味がないっちゅうんか,オラ!!
極二:そうじゃないよぉ〜,でもどうなだよぉ〜TYPE−M?
極一:そりゃあ,おめぇ・・・・・
極二:なんだよぉ〜,またわかんねえんかよぉ〜
極一:バカ言ってんじゃねぇよぉ!!あのな,ブーツがもう最高なんだぜ。足にフィットするっちゅうんか,一度履いたらもう他のは履けねぇな!!
極二:そういえば,MISSIONのBakeOven対応だったよぉ〜
極一:そそそう,それそれ。俺なんかオーブンがないもんだから,コタツを最強にして15分じっくり暖めてやったんだよ。そしてな,取り出してからヒモを5段目まで締めてそのまま履いたのよ。そしたらもう足にピタッて合っちゃってよ。それ以来もう夢心地だぜ!!
極二:俺はその話聞いてよぉ〜,うちのホリゴタツに入れてよぉ〜,もうピッタリだよぉ〜
極一:そういえば,ベイクしないでそのまま履いてるってぇ猛者もいるっていうじゃねえか?
極二:そうなんだよぉ〜,そいつはもう足が毎回ヅル剥けでよぉ〜,もう目も当てられねえよぉ〜
でもブーツはいいけどよぉ〜,Type−Mのシャーシはどうなんだよぉ〜,前後いるのかよぉ〜?
極一:・・・・・・・・
極二:なんか言ってくれよぉ〜
やっぱりこれ以上続けるとみなさまの知能にも悪影響を与えますのでここらで中断いたします。

(再びすっきりした感じに戻りました)

(サス部もかなりコンパクトに)

(調整穴もさらに小さくなって,レンチが折れそうになります,はい)
ここでこのテーマを締めくくるために,コシガイタイゼ・オダケノビッチ氏よりType−Mのレビューをいただきました。
| TYPE−M、いいっすよ。 なにがいいって、誰も履いてないとこが最高! ・・・というのは冗談で、ブーツがいいっすよ。今年のミッションは。 今までとはフィット感がぜんっぜん違います。 VIBEシステムはねー・・・、良くわかんないや。 たぶん、いいんじゃない。良く曲がるような気がします。でも、気のせいかもしれません。 ただ、慣れちゃったから、他の靴だと気持ち悪いんですよね。 もともと、今年のミッションは買う気なかったんですよ。 VIBE2登場!とか言うから、何が進化したかと楽しみに見たら、 なんと前輪側のVIBEを外しただけだし・・・。(※TYPE−Mはちゃんと前輪も付いてます。) デザインもありきたりになっちゃったし、今年は見送る予定だったんです。 でも、気がついたら、購入しちゃってたんですよ。自分でもビックリです。 ミッションは、曲がったグリップエンドとか、4本指のグローブとか、 ヘンなシステムを次から次へと開発してますよね。 いつも最初は、「またヘンなもん作ったよ」って、笑ってみてるんですが、 気が付くと購入してるんですよねー。恐るべしミッション。 しかも、そのヘンなシステムに慣れたころに、突然、製造中止したりしやがるんですよ。 もしかすると、VIBEも来年あたり・・・。
|
第五章「2003年,ホッキーシューズの行方」
前にも述べた通り,2002年現在,ホッキーシューズ業界は完全にMISSIONを筆頭とするHI−LO連合に支配されています。EASTONなどがHI−LO連合の軍門に下っているなか,残っている勢力はBAUERのRockerChasisだけと言えます。それも孤軍奮闘むなしく,シェアを増やす兆しはございません。そんな中,なぜか安泰のはずの盟主MISSIONのみがあらぬ方向に向かってチャレンジを初めているのは,当講座一同微笑みを絶やさずに見守っていく所存です。WLにより軽量化を,VIBEにより制動と旋回性能を追求した同社の2003年のテーマが気になるところです。いまもどこかで,とてつもない試みが始まっているはず・・・・
約1年9ヶ月ぶりの超初心者講座いかがでしたでしょうか?次回も多彩なゲストをお迎えして,
Part2「ホッキースチック仁義無き闘争の日々(仮題)」をお送りします。
尚,補足資料として「ホッキースケート年代記」を添付いたしましたので,
熱心な読者のみなさまにおかれましては,しっかり復習に励んでください。




今月の超初心者講座読者のみなさまにひとこと
「風呂入れよ!髪洗えよ!お金貯めろよ!ア〜ビバビバ」