スター選手インタビュー

 

 

  
 

――それは、毎日撒くのですか?撒くのにはどれくらいの時間がかかるのでしょう?
 

川端

だいたい毎日、交代制で、みんなが使い終わった後に、2回から3回撒きに来る。3回くらい撒いて凍らせるには、だいたい3時間くらいかかるから、終わるのは、深夜12時とか1時くらいになってたんじゃないかなぁ。そのおかげで、毎日リンクに乗ることができてた訳だけどね。
 


PHOTO:小泉庸子@Tour Tornados Ladies

  ――すごいですね。でも、そうやっ
 て、街も親も子供も一緒になって
 ホッケーを楽しむ環境の中で川端
 選手は育たれたんですね。
 
 川端 恵まれてましたね。
 
 ――ホッケー人口も大きかったと
 思いますが、その分、競争も激し
 かったのではないですか?
 
 川端 そうですね。同じ地域内に、40人くらいの選手を抱えるチームが、20チームくらいありましたからね。競争は激しかったですよ。でも、いつも誰にも負けたくない と思っていました。
だから、暇な時はいつもパックとスティックで遊んでいましたね。遊んでいたけど練習より厳しかったですね。それでも自分より上手い人がいたら上手いところを真似したりしていましたよ。
 
――川端選手の現在のポジションはDFですが、最初からそうなのでしょうか?他にも経験されたポジションはありますか?
 
川端 小中高実業団と、FWとDF、両方ともしていましたよ!最初はFWをやってて、で、FWがちゃんとできるようになったら、要所要所でDFをやったりFWをやったりという形で。それをずっと高校まで続けてた。そういうふうにして周りが何でもやらしてくれたよね。実業団の時は、最初3年間がDFで、そのあと4年間がFW。実業団には、DFで入ったんですよ。
 
――今はDFをされているということは、DFの方が好きだからでしょうか?
 
川端 僕的にはFWの方がやりたいですよ。だけど、トルネードスでは周りがDFをやらせたがるんです。(苦笑)FWはやりたいっていう人一杯いるけど、DFをやる人っていうのが少ないからだと思うんだけどね。僕はアイスの時も、DFよりもFWの方がしたかった。実業団に入れた時はどこでもいいと思って入ったんだけど、やっぱり、やったら、性格とか自分のプレイとかを考えると、FWの方が合うかなっていうのがあって。で、4年目の時に、「お前、FWやってみないか?」って言われて、それで喜んで「はい!」って言ってやらしてもらって…。アイスのDFは、ボディーチェックをしなければいけないけど、僕、そういうのが嫌いで、DFの時はよく「性格が優しすぎる」って3年間続けて言われてましたからね。
 
――確かに、川端選手はディフェンダーというよりはむしろ 、守りも攻めもできる「マルチプレイヤー」というような印象の方が強いですね。
 
川端 ローラーの場合、DFだのFWだのと言わないで自由に動き回れるのが楽しいですね。僕には最高のスポーツです。 ローラーでのDFの楽しさは1対1でいかに守れるか、いかにFWを上手く使うか、どうやって得点を取るか、どうやってアシストするか。色々ありすぎて困ります。(笑)
 
 

――
では、インラインホッケーを始められたきっかけについて教えて下さい。
 
川端 帯広出身の知り合いがいたんですよ。で、その人が「(千葉県)松戸のサニーランドという所で、ローラーの練習・大会をやるから遊びにおいで」って言って。それに行かしてもらったのがローラーの始まりです。
 
――今から8年前ということですが、そんなに初期の時代でも、大会は頻繁にあったのでしょうか?そこではどんなふうに楽しんでいらっしゃったのですか?
 
川端 何回だったかなぁ、月2回はあったような気がしますね。それにいっつも出てって、一緒にやらしてもらって遊んでましたね。初めて会った人とも一緒にやって。まだ始めたばかりの人にも、こう、ゴール前に立っててもらって、その人のブレードに当たればシュートが入る!みたいなパスを出したりして、一緒に楽しんでましたよね。そういうふうに、知らない人とも一緒に楽しめるっていうのは魅力でしたね、ローラーホッケーの。ホントに楽しかったですね、いろんな人が集まってチームをつくってやってるから。自分だけが楽しいんじゃなくて、周りが楽しんでくれるっていうのもあって。あと、だんだんやってるうちに、狭い世界だから顔見知りとかが増えていって、毎回、終わる度にみんなで飲みに行ってたんだけど、その飲み会も、最後の方なんか、30人くらいにふくらんでたかな。 いつも居酒屋の酒を空にしていた気がしますけど。(笑)

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