スター選手インタビュー

 

 


PHOTO:田辺健太郎
     @メープルシロップ
  黒田英児 -「関西の雄」-
   by: QUEENS編集部
   2002年2・3月収録

     関西にもスターと呼ぶに相応しい選手がいる。
  長年のアイスの経験で磨き上げられた技術と独自の
  プレイスタイルを持ち、関東でも定評のあるディフェン
 ダー、黒田選手だ。       
     幼くしてアイスホッケーと出会った彼は、ホッケーの
  魅力にとりつかれ、いつしか関西で頂点を極めるまで
  に成長する。アイスホッケーで燃え尽き目標を見失っ
  た彼が、次に出会った新しい世界、それがインライン
  ホッケーだ。
     今、彼は、日本のインラインホッケー界をリードする
  選手の1人であるばかりか、その活動は単なる選手
  の域に留まらず、彼を慕う後人を導く役目も担う。
     「知名度の低い僕なんかを、第2回で登場させて
  良いんですか? 誰?って言われても知りませんよー。
   (笑)」と謙遜しながらも、気さくにインタビューに応じ
  てくれた。
 
  
  Profile:
黒田英児(
くろだ・えいじ)1969年7月19日生/A型/京都府出身/
170cm68kg/#14/DF/レフトハンド/アイスホッケー暦27年/
インラインホッケー暦4年
ホームチーム
: Maple Syrup (メープル・シロップ)
現在の所属チーム
:
  ◇
日本アイスホッケー連盟インラインホッケー部門
     (Aプール/
Maple Syrup/メープル・シロップ)
  ◇
Kansai in-line skate association (KISA)
    (
GoldTEAM KENTEC/チーム・ケンテック)
国際経験
:
  1999 NARCh Winternational 日本代表 (Best 4)
  2000
NARCh Final 2000 日本代表  トロント遠征
 
2001 JRSF世界選手権大会 日本代表  スペイン遠征 (Best 5)
 
2001 NARCh Final 2001 日本代表  フロリダ遠征
  2001
日米親善試合(全日本vs全米プロ) 日本代表 @ASPO in Okayama
個人タイトル:
  1998
1 WEST JAPAN BEST DF」受賞
ホームチーム特筆戦跡
:
  2001
近畿インラインホッケー選手権大会 (優勝)
アイスホッケー実績:
  1986-2002
国体(成年の部)17年間連続出場
  1997 大阪国体(成年の部)優勝メンバー
 
  
 

――黒田選手は、アイスホッケー暦が27年、インラインホッケー暦が4年ということですが、アイスホッケーは何歳から始められたのでしょうか?きっかけは何ですか?
 

黒田

アイスホッケーは5歳から始めました。両親に連れられてよくスケートに行ってたんですよ。で、監督に声をかけられて。親に「どうする?」って聞かれて、「やる!」って答えたみたいですね。京都の「伏見桃山ジュニア」ってチームです。高校卒業と同時に潰れてしまいましたけどね。
 

――そんなに小さな頃から始められて、すぐに楽しいと思えるようにまでなれましたか?
 
黒田 もうメチャクチャ楽しくて。スケートリンクの年間チケットを買って、毎日滑りに行ってましたね。家の前や駐車場でもホッケーばかりやってましたよ。おかげで家のガラスをしょっちゅう割ってました。一日に二回ガラス屋さんが来たこともあったらしいです。
 
――ご両親はそんな黒田選手を暖かく応援して下さいましたか?
 
黒田

両親は僕のやりたいようにさせてくれましたね。協力してくれていましたし、応援してくれていました。
 

 
――幼い頃、ホッケーに対して何か憧れ
のようなものはありましたか?例えば、
TVで見た日本の選手に憧れて、ある種の
夢を持たれたとか。
 

PHOTO:田辺健太郎@メープルシロップ
黒田 それは無かったですね。ほんとに
ホッケーが好きで楽しくてやってま
した。常に、上手くなりたいとは思っ
てましたね。日本リーグやプロの
試合もたくさん見ましたけど、それは
プレーを盗むためでしたね。
 
 


――
では、インラインホッケーを始めることになったきっかけについてお聞かせ下さい。
 

黒田

on3の試合に出ようか!ってことになって、スケートを借りて出たのが最初です。試合はもうボロボロで・・・。でも楽しくて、すぐに練習を
開始しましたよ。近くの公園で練習しているチームがあって、もう毎日一番乗りで。
 

――インラインホッケーを始められた当時、黒田選手はどのようにお感じになられましたか?例えば、何か新鮮な感覚というものはありましたでしょうか?
 
黒田
 
子供の頃に、ヒマさえあればホッケーして遊んでいた感覚ですかねー?しかもスケートを履いて、より本格的になって。楽しくてしょうがなかったですね。それに、ストップも最初はできなくて、新鮮でしたね。
 
――なるほど。思い通りに出来なくてもどかしい。だけど、楽しい。ですね?
 
黒田 もどかしかったですねー。一緒に練習してた人なんか自由自在に滑ってましたからね。
 
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