スター選手インタビュー

 

 

  
 

――ところで、これまでのホッケー人生の中で、川端選手が強く影響を受けられた人物はいらっしゃいますか?
 

川端 石岡知治さんですね。僕が中学生の頃かなぁ、高校かなぁ?いや、中学の時には西武にいたハズだよね、知治さんは。僕より8つ、7つ上だから。(←そんなに年寄りではありません。6つです。by知治)
影響を受けたっていうのは、アイスの考えで言ってますけど。スティックとかもらったりしてお世話になってて、で、いろんな話を聞いて。「ホッケーって面白いよ!」 、「実業団って、こうこうこういうのが面白いよ」って、「いろんな奴らとやれてね、自分よりレベルの高い奴らと遊べるからいいんだよ」つって聞いて、「あぁ、それならやっぱ目指してみよう」と。アイスでやっぱ目指してやろうかなって、実業団っていうのを目指して頑張って。

 
――では、石岡知治選手が、ある意味、引っ張って下さったという?
 
川端 まぁ、そうですよね、1つの起点としてはなってましたよね。最初は夢物語だったんですけど、僕の中で、実業団っていうのは。「あぁ、行けたらいいなぁ」って、「行ってみたいなぁ」って思ったぐらいで。ま、ホッケーやってて行けたらいいなとは思ったけど、それが話を聞いてからかな?「練習してれば、頑張れば行け
るかも知れない」っていう現実味が出てきたから、「もっともっとやろう」って。夢から、やっぱり、夢じゃなくなったっていうか。実際に自分が目指す目標が、すぐできたっていうのが、そういうとこがあるんじゃないかなって思いますけどね。
 
――やはり、実業団に入られて、そうやって、百戦錬磨されたのが川端選手にとって良かったと。
 
川端 そうですね、そういうとこで自信がついたからじゃないですかね。面白かったですよ、やっぱり、実業団は実業団で。
 
 
――そういう経験を持っていらっしゃるからインラインでも結構余裕があるんですよね、きっと。
 
川端 そうだね。人よりは余裕こいてできるよね。一応日本ではレベルが一番高いとこでやってる訳だし、僕よりうまい人たちと試合をしてるから、そういうとこでやってりゃね。アイスの場合、そういうとこでやってると、アップアップになっちゃうと、もうその時点で負けちゃうからね。そこでアップアップにならないように、気持ちを抑えて、周りを見てホッケーをするっていうことをしてきたおかげで、ローラーとかでもこうやって余裕こいてやれるんじゃないかなぁ。
 
――なるほど。一杯一杯にならないような工夫をご自分の中で何度もされて来られたということですね?
 
川端 そうだよね。そうしないと、ホント、一杯一杯だと何もできなくなるからね。頭、真っ白になっちゃうから。そうならないように、人より一杯練習してね。うまい人のホッケー見たら、真似したりとか。チームにいたりとかするからね。やっぱそういう人たちも見て、「あぁ、こういうホッケースタイルもいいなぁ」とか思ったりしたら、そういうのも一回やってみて。
 
――上手な人にいろいろ話を聞けたりもしたのでしょうか?
 
川端 そうですね、西武の中だったら全然聞けましたよね。他の実業団でも優しい人たちは、話しかけたらいろいろと話してくれますし。良かったですよ、そういうホッケー観を聞けたというのは。まぁ、ホッケーの勉強はしましたよね、一番!
 

――では、どちらかというと、今はそれを活かして実践されてる?・・・という感じですかね?
 

川端 そうですね、実践してるっていうか、まぁ、培ったものを「ただ使ってる」!(笑)
 
――逆に教えてあげたりとか?・・・
 
川端 そうだね、同じチームの人たちに教えたりとか、まぁ、ローラー友達いたら、「ああいう時、こうしたらいいよ」とか言って教えてあげたりとかね。教えてあげることも楽しいしけど、向うのも聞いてみてさ、「あっ、そういう考えもあんのかなぁ」って思ったりね。まぁ、ローラーホッケーをやってる限りね、どのチームであろうが、自分のチームであろうが、みんなにうまくなって欲しいしさ、ローラーホッケーをやっぱ広めて欲しいから。また、そういうのを教えて、みんながみんなレベルが上がればさぁ、自分もまた面白いでしょ。一杯一杯にはならないけど、緊張感はどんどん高まるし、そういう中でやりたいからね。
 
 

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